くるくる日和

色々なことをくるくると紡いでいきます。

嘘でも、大げさでもなく、アマゾンが世界を支配する日は近い

 

「アマゾン・エフェクト」

これは、2017年の日経MJヒット商品番付で東の横綱として選ばれた言葉です。

バタフライ・エフェトクトになぞらえて作られた言葉なのですが、アマゾンが行なうことが周りに影響を与えていくことを指しています。

 

一番分かりやすいのは、「宅配クライシス」ですね。

これはamazonがシェアを広げたことにより起こった現象です。

 

アメリカのEC市場で起こっているアマゾン・エフェクトについてお話ししましょう。

アメリカのECの状況は日本よりも二年先行っていると言われています。

つまり、これは「二年後の日本もこうなります」というかなり確度の高い予測です。

 

メーカーは、DtoC(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)に移行しています。

SPAとの違いは、店舗での販売を行なわず、ECでダイレクトに消費者に販売するという点です。

店舗での販売を行なわないため、無駄なコストがかからないことと、エンドユーザーの情報が容易に獲得できるメリットがあります。

エンドユーザーの情報が手に入るということは、マーケティングやプロモーションもとてもやりやすくなるという大きなメリットにも繋がっていきます。

 

なぜ、そんなことになってしまったのかと言うと、メーカーにとって商品を置いてもらうためのリアル店舗が年々、減っているからなんですね。

2017年のアメリカでのEC売上高のうち、実に40%がAmazonで購入されています。

同時に2017年のアメリカでは過去最高の閉店店舗面積となり、これまで最大であったリーマンショック時を超える数字となっています。

これは、2017年の一年間で、19ものメジャーなリテールチェーンが経営破綻したことによるものです。

日本人でも分かりやすい衝撃の経営破綻はトイザらスですね(日本のトイザらスは大健闘しているようなのでご安心を)。

そう、これって、オムニチャネルではAmazonには勝てなかったという結果なんですね(まさにアマゾン・エフェクトです)。

売り場面積がなくなるということは、メーカーにとってもチャネルが減っていくということなので、今後のトレンドとしては、アメリカはもとより、日本でも、オムニチャネルからDtoCに移行していくことは容易に考えられます。

 

これ、何が怖いって一つの流れとして出来上がってしまったら、リアル店舗がなくなり、ECが活気づくというスパイラルが出来上がってしまうんですね。

そうなると、これまでと同じ利益を少人数、ローコストであげられるのです。

片や大量閉店が相次ぎ、失業者が出て、片や少人数で経営ができてしまう。

失業者が出ても、それを補完する働き口が新たに出るわけではないんです。

また、極端な話、競合店の影響でお店が潰れて失職してしまったら、その競合店で働けば良かったんです。 それまでに培ったノウハウが活かせますからね。

でも、まったく違うノウハウをもった競合(amazonなどのEC)によって失職したせいで、その競合であるamazonやECでリアル店舗でのノウハウが活かせるかと言うと、そういうわけではないんですね。

 

そう、リアル店舗が先細って、行き場のない失業者が増えていく。

世の中は便利になったのに、恩恵を受けているのは一部の人間のみ、というデストピアの世界になってしまう可能性もあるんです。

 

 

Fire TV Stick

Fire TV Stick

 

 

そんなことなどamazonはお構いなしに、現在進行形で進んでいるアマゾン・エフェクトは、生活をamazonが取り囲む、ということです。

アメリカのAmazonで昨年大きな伸びを見せたのが、Fire Stickと、Fire(第五世代)、Amazonエコーの三つです。

 

Fire HD 8 タブレット (8インチHDディスプレイ) (Newモデル) 16GB

Fire HD 8 タブレット (8インチHDディスプレイ) (Newモデル) 16GB

 

 

これはつまり、大げさな意味ではなく、24時間Amazonに囲まれている状況をAmazonは作り出そうとしているということなんです。

メディアとして一つ大きなものとしてTVがあげられます。企業の広告もテレビへ投資すれば、それなりの効果がでます。

しかし、TVが旧メディアとなったらどうでしょう。

amazonビデオが新しいメディアとなったらどうでしょう。

広告主が広告に使う予算が、TVよりもAmazonビデオに流れていくことになります。

何もamazonビデオに限った話ではありません。

amazonミュージックや、キンドルなんかもamazonにはあります。

新聞やラジオに出していた広告主もamazonへ出資をすれば、既存のメディアがひっくり返ってしまうのではないでしょうか。

 

 

 

そして、Amazonエコー。

これはただの音声ツールではないんですね。

マイクロソフトがキーボードを普及させ、appleがタッチパネルを一般的にしたのと同じように、今後は音声認識ツールが、新しい情報入力端末に取って変わっていくことでしょう。

実際に、ボイスコマースはすでに始まっており、購入方法は、「キーワードを打ち込んで検索し、そこから選ぶ」という流れではなく、Amazonエコーに「Amazonで一番売れている水は何?」と、会話で検索をする方法となります。

Amazonエコーが「これと、これです」と返してきて、「じゃあ、それを購入します」、と購入までのスピードがとにかく速いのが特徴。

これが一般的なものになっていくと、ECでの戦い方が大きく変わることとなります。

弱者と強者の二極化が開くどころかゼロか100か、みたいなものになるかも知れません。

 

そう、すでに世界はamazonの動向に沿った動きをしなければ、生き残れなくなっているのです。

もちろん、それは永遠ではないでしょう。

盛者必衰のごとし、です。

必ず次なる革命者はやってきます。

 

でも、しばらくはamazonによって世界は支配され続けることでしょう。