くるくる日和

色々なことをくるくると紡いでいきます。

岩鬼の打率って実は普通だった。

みなさん、こんにちは。

 

高校野球のシーズンですね。

僕は「ドカベン」というよりも、「大甲子園」の方がタイムリーでした。

 

そんな「大甲子園」を何だか最近、再び読み返したくなり、Amazonで検索してみたんですね。

そしたら、全巻セットでもそんなに高くない。

(もちろん、中古ですけども)

すぐにカートに入れて購入しちゃいました。

そして、せっかくなので「ドカベン」も全巻購入して、山田太郎の中学時代から高三の夏まで一気読みしたくなったんですね。

「ドカベン」全巻も検索してみると、中古だとそんなに高くはない。そちらもすぐにカートに入れて購入しました。

 

あ、ちなみにですね「ドカベン」は山田太郎の中学から高三の春までの話なんですね。

そして、高三の夏だけが「大甲子園」なんです。

「大甲子園」では、水島新司の他の作品の「一休さん」や「球道くん」、「ダントツ」などの主人公たちが山田太郎と対決する、まるで、高校野球アベンジャーズみたいなものすごい作品なんですね。

 

そう、水島新司は、自分が作ったキャラクターたちを、ドカベンの山田太郎と対決させたいがために、あえて他の作品のいずれも高三の春までしか描いてないんですね。

 

そして高校三年の夏に全員ぶつける。

 

球道くんとの延長18回、再試合は、水島新司の熱量が半端なく、読んでいるとこちらも甲子園の熱気の中にいるようで、喉がカラカラに乾いてきてしまいます。

 

作品には「野球狂の詩」の岩田鉄五郎や、水原勇気なんかも登場して、水島新司ファンはニヤニヤしてしまうこと間違いなし。

 

野球という同じテーマで色々な作品を描き続けた水島新司ならではのクロスオーバー作品です。

 

さて、そんな「ドカベン」〜「大甲子園」を読んでいて気になったことがあったんですね。

 

岩鬼って三振ばっかりで、実はあんまり打っていない•••、ということです。

 

小学生の頃に「大甲子園」を読んでいたときには、岩鬼というのは打席に立てばホームランを打つ、というイメージがあったのですが、改めて一気読みしてみると、そのイメージは変わりました。

 

「実はそうでもない・・・。いや、そもそも、なんでレギュラーなの?」と。

 

知らない人のために簡単に説明すると、岩鬼というのは葉っぱをくわえた偉そうなことばかり言う男です。

どこからその自信が湧いてくるのが分かりませんが、他人を見下し、自分はまるで一番上の場所にいるかのような事ばかり言います。

憎らしいのですが、情に厚いところもあり、結局は憎めない男なんです。

悪球打ちとして描かれてもいて、ど真ん中のストライクは打てないのですが、敬遠のボールはホームランにします。

そんな天邪鬼的なキャラクターも勝負の駆け引きの中で面白さを生む要因となっております。

 

さて、そんな岩鬼が実は三振ばかりしている。

一気読みして初めてそんな印象を抱きました。

岩鬼は偉そうなことばかり言っているけれど、打席に立つとホームランを打つ。

だから、なんだか許してしまう。

 

でも、偉そうなことばかり言って三振ばっかりだと、これは、ただの木偶の坊です。

思い描いていた岩鬼のイメージとはほど遠い。

 

そこで、きちんとした数字として岩鬼正美の打率を検証してみようと思いました。

 

いやいや、これが、夏休みの自由研究並に結構大変でした(笑)

ページをめくり、岩鬼の打席を見つけると表に記載していく。実に地味な作業です。

 

岩鬼は山田太郎同様、高校一年の夏の大会から高校三年の夏まで5大会連続で甲子園に出ています。

 

そんな岩鬼の成績を予選大会を含めて下記にまとめてみました。

 

マンガなので、全打席描かれているわけではありませんので、描かれている範囲内でのデータです。

 

学年
(季節)
大会名 対戦相手 打席 安打 打点 HR 三振 備考
高校一年
(夏)
神奈川予選 白新高校 1 1 3 0 0 9回表に代打で登場
東海高校 2 1 1 1 1  
甲子園大会 通天閣高校 4 0 0 0 4  
梅ヶ丘高校 4 0 0 0 4  
? 4 0 0 0 4 2ページで終了。セリフで4三振していることが分かる。
土佐丸高校 3 0 0 0 3  
いわき東高校 3 1 1 1 1 第一打席もHRを打っているが、三塁ベース踏み忘れでアウト。
高校一年
(秋)
秋季大会 白新高校 2 1 0 0 0  
東海高校 1 0 0 0 1  
横浜学院 4 2 0 0 1  
関東大会 甲府学院 4 1 0 0 1  
クリーンハイスクール 4 2 0 0 1  
赤城山高校 3 2 0 0 1  
高校二年
(春)
甲子園大会 (センバツ) 桜島大学商業高校 1 0 0 0 1  
鳥取大学砂丘学院 1 1 1 1 0  
江川学院 4 1 0 0 0  
信濃川高校 2 0 0 0 1  
土佐丸高校 5 3 0 0 1  
高校二年
(夏)
神奈川予選 東海高校 4 2 1 1 1  
白新高校 2 0 0 0 1  
吉良高校 1 1 0 1 0  
横浜学院 4 2 1 1 2  
甲子園大会 ブルートレイン学園 2 1 0 0 1  
弁慶高校 4 0 0 0 4  
高校二年
(秋)
秋季大会 東海高校 1 0 0 0 0  
白新高校 2 1 4 1 0  
関東大会 中山畜産高校 3 1 1 1 1  
大熊谷工業高校 2 1 0 1 0  
日光学園 2 0 0 0 0  
下尾高校 1 0 0 0 1  
高校三年
(春)
甲子園大会 (センバツ) 通天閣高校 1 1 0 0 0  
花巻高校 2 1 0 0 1  
土佐丸高校 1 0 0 0 0  
北海大三高 1 1 0 0 0  
高校三年
(夏)
神奈川予選 白新高校 4 1 0 0 2  
甲子園大会 室戸学習塾 5 2 2 1 1  
りんご園農業高校 4 2 2 2 1  
巨人学園 2 1 0 0 0  
光高校 4 3 0 0 0  
青田高校 6 1 1 1 3  
青田高校
(再試合)
2 1 1 1 0  
紫義塾高校 4 2 1 1 1  
合計 116 41 20 15 45 三割五分三厘

 

全体会を通じ、3割5分3厘。

 

プロ野球の数字ならかなり良い数字ですが、高校野球では、上位のチーム打率で4割を超えています。

 

ですので、何度も優勝している明訓高校の個人打率としては、そこまで良いとは言えないのでしようか。

 

ホームランも全大会を通じ15本。

 

清宮幸太郎選手は高校通算本塁打111本。

もちろんこの数字は特別ですが、15本というのは、これまでの高校通算本塁打の100位以内にも入れない数字です(2018年夏の大会が終わった時点の数字では、100位が20本タイで複数名いらっしゃいます)。

 

また特筆すべきは三振の多さです。

打席に立ったうちの4割が三振となっています。

打ってアウトならまだしも、そもそも打てていない。

 

打席に立てばホームラン、ここぞというときにはホームラン、のイメージがあった岩鬼ですが、数字だけ見ると、実はそこまでの選手ではなかったことが分かります。

 

それなのにどうしてそんなイメージを僕が持っていたのか。

それは下記の数字を見ればお分かりかと思います。

 

・「ドカベン」での岩鬼の打率

打席 安打 打点 HR 三振 打率
85 28 13 9 37 3割2分9厘

 

・「大甲子園」での岩鬼の打率

打席 安打 打点 HR 三振 打率
31 13 7 6 8 4割1分9厘

 

 そう、「大甲子園」での数字の方が圧倒的に良いのです。

安打の半分は本塁打ですし、三振も打席数の2割5分程度。

「大甲子園」をタイムリーで読んでいて、「ドカベン」はTVアニメの再放送でなんとなく見ていただけの僕にとって、岩鬼のイメージというのは「大甲子園」の方のホームランバッターのイメージだったんですね。

何だかこの数字を見ると納得しました。

 

初めは悪役だったけれど、いつのまにか味方になっている。

そんなウォーズマン的な感じに近いのかも知れません。

 

例えがイマイチ、ピントが合っているのかはさておき、今回、「ドカベン」を一気に読んだことで、プロ野球編も気になってきました。どうやら、プロ野球編には極道君も広島の選手として登場しているらしいですし。

 

いやはや、今回は今年の夏の自由研究の発表でした(笑)

ではでは、また。