くるくる日和

色々なことをくるくると紡いでいきます。

簡単なのは「怒る」、「自分でやる」、「愚痴を言う」。でも、それでいいんですか?


タイトルにも記載しましたが、業務上で簡単なのは、「怒る」、「自分でやる」、「愚痴を言う」です。
あなたの会社にもそういう人いるのではないでしょうか。

 

それに対して、難しいのは、「常にフラットでいる」、「ヒトに任せる」、「何も言わない」です。
そして、数年後のことを考えると後者のヒトの方が絶対に出世して生き残っています。

 

でも、どうしても、ついつい怒ってしまったり、自分でやってしまったり、愚痴は言ってしまうものです。

 

そう、今回はなぜ、ヒトはそうしてしまうのか、というお話です。

 

怒る

さて、みなさんは部下や後輩がミスをしたときに「怒り」ますか、「叱り」ますか。

「怒る」と「叱る」。

え、それ同じじゃなの?と思うかも知れません。

でも、その二つは決定的に違います。

「叱る」はざっくりと言いますと愛情のある叱責ですが、「怒る」は感情にまかせた行為です。

 

例えば、部下が遅刻をした、ケアレスミスを何度も繰り返す、取引先を失うようなミスをした、提出物の締め切りを守らない、施策案が検討違い、などなどなど。
そしてあなたは怒る。
「何やってるの?」
「どうして?」
「なんで?」
「いつになったらできるの?」
などなどなど。

 

そう、怒る時って全部疑問形なんですよね。
一方的に相手を問い詰める。
幾つものボールをバンバンと投げつけるイメージですかね。

 

それに対して叱るというのは、疑問形を投げかけつつも、間にちゃんと「なぜそのミスをやってはいけないのか」、「それがどんな影響を及ぼすのか」、「原因はどこにあるんだろうね」、「どうすればミスをしなくなるのか」と言ったロジックや、アドバイスや、寄り添うように聞き取りを行なう、といった事が挟まれます。
ボールを投げるけれども、それが投げ返されるのを待つ、投げ返すように促す、ボールが返ってこなければ取りに行く、と言ったイメージでしょうか。

 

感情に任せて怒った時に投げつけられた幾つものボールは大抵回収されません。
なぜなら、感情と言うボールをぶつけて自分がスッキリする事が目的だから、です。
怒った方は人を責めておしまい。

 

ボールが回収されないと言うことは、どういうことかと言うと、何も解決されないと言うこと。
何も解決されないということは、部下や後輩は成長しませんし、部下や後輩の仕事の目的が「売上を上げること」から、「上司や先輩に怒られないこと」になってしまいます。


それって、絶対にダメですよね。
社外よりも社内、いや、社内どころか個人の感情の事を優先されてしまうわけですから。

 

一方、部下を叱ると言うことは一つのボールで、時間をかけてでもキャッチボールを行なう事です。
それを行なうとどうなるか。
部下の投げ方が上手くなります。受け取り方が上手くなります。
そう、キャッチボールってあくまで練習なんですね。その中で得たものが実戦に活かされるんですよ。
部下はミスをしなくなりますし、施策案も良いものを出すようになります。

 

どう考えてもメリットが大きいのは後者の叱る方ですよね。
だけども、ヒトはなぜかすぐに怒ってしまう。

 

それはなぜか。
そっちの方が簡単だからです。
でも、そこに生産性があるかというとないですよね。

 

そう、そのことを知るだけでもヒトは大きく成長すると思います。
感情に任せてモノを言ってしまうのはすぐには改善出来ないかも知れませんが、少なくともそれが生産的ではないと自分で分かっていると、気持ちが落ち着いた後で反省なり、後悔をするはずですから。

 

自分でやる

次に、なんでも自分でやってしまう人についてです。
いますよね。他人に頼めば良いのに、なんでもやってしまう人。
「これどうすれば良いんですか?」と聞かれて、やり方を教えれば良いのに、「あぁ、それやっときます」と言って自分でやってしまう人。

 

これ、ヒトを信用していないといった他に、ヒトに物事を教えるのが面倒、と言う理由から全部自分でやってしまう事に繋がってるケースが多いのだと思います。

 

ヒトへの仕事の依頼や、物事を教えるのが上手な会社ほど繁栄すると言ったことを以前にかきました。

 

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そう、そこでも書きましたが、一番簡単なのが自分でやる事なんですよね。
ヒトにモノを教えるといったことや、ヒトに仕事を依頼することって、感度の悪いリモコンでラジコンカーに指示を出してるようなものなんですね。
その感度の悪さって何かと言うと、認識の違い、知識の差、目的を見ている角度の違いなどがあるかと思います。


もちろん、それらはよほど擦り合わせなければ一致しません。
一致させるにはとても面倒なやり取りが必要ですし、時間がかかります。
一番時間が掛かるのは知識の差を埋める事でしょう。これを上手くやるためにはナレッジマネジメントを上手くやる必要があります。

 

その事についても以前に書きました。

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そう、結局のところ自分で何もかもやってしまうのは、やっぱり、それが一番簡単だからなんですね。
でも、それだと絶対に会社全体の底上げがいつまで経っても出来ない事になります。
どうしても自分で物事をやってしまう傾向のあるヒトは、今を選ぶか、先を選ぶかといった選択肢で考えると良いかも知れません。
今を優先させるなら自分でやれば良いし、先に花を咲かせられればと考えるなら、ヒトに依頼すれば良い。
そう、100%他人に依頼しなくても、急ぎのものや、こだわりのあるものは自分で行なえば良いと思います。
ただ、何もかもを自分で抱え込んでしまい、「自分が出来ること」イコール「会社が出来ること」と言う風に、個人の限界を会社の上限にしてしまうのはとても間違ったことだと思います。

 

愚痴を言う

さて、最後に愚痴をすぐ言うヒトについて。
昼休みにしろ、飲み会の際にしろ、愚痴ばかり言う人いますよね。
聞いていてあまり気持ちの良いものではありません。
何でもかんでも他人や環境のせいにして自分は悪くない、間違っていないと言う。

 

逆に愚痴を言わないヒトって、何かあっても、自分のせいに、まずするんですね。
自分が事前準備をもっとしておけばよかった、自分が管理できていなかったせいだ、という風に。
だからそう言うヒトって成長しますし、信頼もされます。
愚痴を言う人というのは他人や環境のせいにして終わりです。なぜなら、その方が簡単だし苦痛ではないから。でも、だからこそ、現状よりも上に行けない。
この違いはとても大きいと思います。

 

あれ?とここまで読んでいて、思いませんか?
「怒る」、「自分でやる」、「愚痴を言う」ヒトって、ただ簡単な方をやってるだけだな、と。

 

そうなんです。
ヒトってどうしても楽な方、簡単な方を選んでしまいがちなんです。
そして楽な方、簡単な方と言うのは大体、自分でコントロールできること、なんですね。
自分でコントロールできないと不安で仕方がない。

 

では、簡単な方の選択肢、あるいは、自分でコントロールできるものの方が全て正解かというと、もちろん違います。
生産性や成長に繋がる選択肢と言うのは、だいたい簡単ではない方、コントロールできない方だったりします。

 

これに気づくかどうかって結構、重要です。

 

簡単な方、自分でコントロールできる方を自然と選ぶのは仕方がないことだと思います。
そこは無意識で選択肢を選んでしまっているでしょうから。
でも、そうしてしまっていると気づくということは、改めて生産性や成長に繋がる選択肢は何か、ということを考えさせてくれるからです。
もしも、あなたが簡単な方ばかり選んでいると心当たりがあれば、時にはふっと気持ちを落ち着け、生産に繋がる道、自分が成長できる道へ繋がっている難しい選択肢へ進んでみてはいかがでしょうか。

 

ではでは、また。