くるくる日和

色々なことをくるくると紡いでいきます。

ホールデンは「ライ麦畑でつかまえたい」。あなたは、何をやりたいですか?

さてさて。
タイトルの意味がよく分からないですよね(笑)

 

J.D.サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」。


この小説を思春期に読んで、まぁ、僕も少なからず感銘を受けたわけです。
主人公のホールデン•コールフィールドの斜に構えた感じを真似して、周りとの軋轢を生んだりしたものです(笑)

 

そのホールデンですが、小説の終盤でこういったことを言ってるんです。

 

「ライ麦畑みたいなところで子供達が遊んでいる。そのライ麦畑は崖に面している。子供たちが崖から落ちないように、崖の前に立って、子供たちを捕まえる。自分はそういうものになりたい」と。

 

まぁ、これが小説のタイトルの元になっている箇所ですね。

 

ただ、もちろん、この部分だけ抜き出されても、なんのこっちゃ分かりませんよね。
小説の流れの中で、この部分を読むと、なんとも言いようのない切なさと言うか、ホールデンの不安定さなんかを感じるわけですが、まぁ、それはともかく。

 

この文章を読んだ後にですね、思春期だった僕も自分はどういったものになりたいのか、と考えたわけです。
そこで思ったのが、観光地なんかで、楽しみに訪れている人たちの見えない場所で、何かサポート出来ることをしたい、ということです。

 

うーん、わりにライ麦畑のキャッチャーと似ていますよね(笑)

 

で、その何年か後には大学生となり、夏休みになると、実際に江ノ島の海岸清掃のアルバイトをしました。

 

「ライ麦畑」を読んだ時に思ったことを、ずっと頭のどこかで覚えていたんですね。

 

そのアルバイトは太陽にさらされた砂浜で、ゴミ拾いをし続ける過酷な仕事なんですが、なんだかんだで、ただただ楽しかったという記憶しかありません(笑)
まぁ、そこで働いている人たちがみんな良い人たちだったというのがあります。

 

で、ですね、最近、本を整理している中で「ライ麦畑でつかまえて」を久しぶりに見つけました。

 

パラパラとページをめくってる中で、ふと、そのホールデンのライ麦畑のキャッチャーになりたい、に感化されて、砂浜清掃のアルバイトをしたことを思い出したんですね。

 

あぁ、いまなら、自分は何になりたいと思うか、というのを考えたら、割とすんなり、一つ出てきました。

 

それは、移動式のたこ焼き屋さん。

 

駅前やスーパーの駐車場で、屋台に改造した車でたこ焼きを売っている人いるじゃないですか?

 

あれをやりたい、と思いました。

 

元々、大阪の出身なのでたこ焼きを作るのは得意です。
家にもたこ焼き機があって、たまに自分で作ったりもします。

 

もちろん、実際には大変な事も多々あり、良い事ばかりではないのでしょうけれど、未経験者のイメージとしては、自分が行きたい場所に行き、たこ焼きを焼いてお客様を笑顔にさせる。

 

そんなイメージなんですね。

 

自由というのも魅力ですし、お客様を笑顔にさせるというのもとても魅力的です。

 

江ノ島ではタコの代わりにシラスを入れて、シラス焼きなんてのも売っていますが、地域ごとにそういった特産品のアレンジなんかも取り入れるのも良いのかな、なんてのも思います。

 

車なので根がなく、全国どこへでも行けるのも魅力的ですよね。

 

冬の北海道では、熱々のたこ焼きを提供して、お客様をお腹から温かくする。
春の仙台では桜の下でたこ焼きを提供し、夏の東京では花火の元でたこ焼きを焼く。
秋になると紅葉が進む山梨でたこ焼きを提供し、冬が近づくと、長野の諏訪湖でたこ焼きを焼く。
そんな風に日本全国を南下し、また北上し、転々としながら、ただたこ焼きを焼き続ける人生。

そういうのを、とても魅力的だと思いました。

 

ホールデン的に何になりたいかと聞かれれば、「移動式たこ焼き屋さん」と僕は答えます。

 

で、これと同じ質問を周りの人に尋ねました。


するとですね、意外にみなさん現実的なんですね。

「安定していて、ノルマのない公務員」
「クリエイティブな仕事は、否定され続ける仕事なので、やった事を肯定される仕事」
「旦那がそんな事言い出したら殺す」

 

最後のは少し怖いですね(笑)

 

それはともかく、現状とはまったく異る仕事や環境を挙げる人って意外に少ないことが分かりました。
どこかで現実というアンカーが作用しているのでしょうか。

 

ホールデンは「ライ麦畑でつかまえたい」。

あなたは、何をやりたいですか?

 

ではでは、また。